結婚前の重要なイベント「両家顔合わせ」。結納の代わりに行なわれる大切な食事会ですが、顔合わせを滞りなく行なうために「しおり」を作るカップルも増えてきています。実際にしおりを作ってみようと思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、両家顔合わせのしおりに必要な項目や内容、しおりの作り方や、しおりに載せる挨拶文の文例などについてご紹介します。
目次
- 結婚前の両家顔合わせとは
- 両家顔合わせとは?
- 両家顔合わせを行なうタイミングはいつ?
- 両家顔合わせ当日の流れ
- 進行は新郎、または新郎の父が行なう
- 男性の父(もしくは男性本人)が挨拶をする
- 両家の家族が自己紹介を行なう
- 婚約記念品を贈り合う
- 乾杯のあと、歓談
- 記念撮影
- 進行役が締めの挨拶を行ない、ふたりでお礼の言葉を述べる
- 両家顔合わせのしおりってどんなもの?
- 両家顔合わせのしおりに必要な内容
- 両家顔合わせのしおりの作り方
- しおりの挨拶文はどんな文章にしたらいい?
- おわりに
結婚前の両家顔合わせとは
両家顔合わせとはどのようなイベントなのでしょうか。
まずは両家顔合わせの全体像を確認していきましょう。
両家顔合わせとは?
両家顔合わせは、結婚式の前に行なう両家の親睦を深めるための食事会です。
ひと昔前は、婚約を機に「結納」が行なわれていましたが、現在では儀式的な部分を省いて両家の親睦を深める「顔合わせ」が主流です。
顔合わせは新郎新婦それぞれの実家ではなく、レストランや料亭の個室を使って行なわれます。
両家顔合わせを行なうタイミングはいつ?
結婚式の6ヶ月から3ヶ月前に行なうことが一般的ですが、両家の都合が合わずもう少し結婚式に近い日取りに行うケースもあります。
それぞれの親に都合を聞きながら、日程を調整していきましょう。
日取りはいつでも問題ありませんが、六輝(六曜)にこだわる場合は大安がおすすめです。
また、午前中の顔合わせなら先勝、午後は友引がよいといわれています。
両家顔合わせ当日の流れ
両家顔合わせには一般的な流れがあります。当日の流れを事前に確認しておきましょう。
進行は新郎、または新郎の父が行なう
顔合わせは結納と異なり、和やかな雰囲気のなかで行なわれますが、メリハリをつけるためにも、進行役を決めておくのがおすすめです。
一般的には、新郎の父親か、新郎本人が進行を担当します。
男性の父(もしくは男性本人)が挨拶をする
新郎新婦のふたりが家族を招くスタイルの場合には、新郎が進行役であることが多く、親が顔合わせを主催する場合は、新郎の父親が進行役を務めるケースが多くなります。
進行役によって当日の流れや雰囲気が変わることもあるので、事前に決めておきましょう。
参加者が全員集まったら、進行役が、顔合わせの趣旨や参加者に対するお礼を述べます。
新郎新婦のふたりによる簡単な挨拶も盛り込むといいでしょう。
両家の家族が自己紹介を行なう
男性側、女性側の順に両家の紹介をしていきます。
新郎新婦がそれぞれの親を紹介したあとに、親が自己紹介をする流れがスマートです。
参加していない兄弟や姉妹の紹介をするのもいいでしょう。
婚約記念品を贈り合う
婚約記念品の交換は、両家の挨拶後に行なうことがあります。
その際、新郎から新婦へは婚約指輪を贈り、新婦からは時計などの記念品を贈るのが一般的です。
指輪や記念品の準備ができていない場合には、「近いうちに、ふたりで指輪を見に行く予定です」と報告するだけでもよいでしょう。
乾杯のあと、歓談
進行役が乾杯の音頭をとり、食事会が始まります。
歓談中にはお酒を飲みすぎないように注意しましょう。
記念撮影
両家で記念撮影を行ないます。
全員の写真を撮るときには、お店のスタッフにお願いしてくださいね。
お酒を飲むと顔が赤くなるという方は、食事の前に撮影をお願いするといいでしょう。
進行役が締めの挨拶を行ない、ふたりでお礼の言葉を述べる
進行役が結びの挨拶をします。参加者全員に改めて感謝の気持ちを伝えましょう。
最後に、新郎新婦のふたりが、両家の親に対してお礼の言葉を述べます。
両家顔合わせのしおりってどんなもの?
顔合わせ当日は和やかな雰囲気で進めたいところですが、両家が初めて顔を合わせる場所でもあるので、緊張してなかなか会話が弾まないケースも少なくありません。
そこで役に立つのが「顔合わせのしおり」です。
顔合わせのしおりとは、ふたりのプロフィールや食事会の内容などを書いた冊子のこと。話のネタになる「しおり」があれば、スムーズに会話が楽しめます。
両家顔合わせのしおりに必要な内容
しおりを配るのは、それぞれの両親だけなので、簡易的なものでOKです。
内容に決まりはありませんが、以下のような項目を盛り込むと、顔合わせでの会話が弾むでしょう。
<必要不可欠な項目>
・食事会の日時と場所
・ふたりからの挨拶文
・ふたりのプロフィール
・出席者のプロフィール
<できれば入れたい項目>
・メニュー表
・結婚式会場の情報
・兄弟姉妹の情報
しおり作成のポイントは、会話の糸口になるような簡単な情報を盛り込むこと。しおりを読んで「もっと知りたい」と思ってくれれば、自然と会話も盛り上がるでしょう。
両家顔合わせのしおりの作り方
業者に注文して本格的なしおりを作成する方法もありますが、テンプレートや有料キットを使って作成することができます。しおりの自作に必要なものは、以下の3点です。
・パソコン
・印刷用紙
・プリンター
プリンターがない場合は、コンビニなどにある複写機を利用するといいでしょう。
1. テンプレートやキットを選ぶ
テンプレートはネット上で簡単に探せます。作りたいしおりのイメージや予算に合わせて、有料か無料のテンプレートを選びましょう。
2. テンプレートに必要事項を記載する
用意したテンプレートに、必要事項を記載します。顔合わせ当日に会話の糸口になるようなエピソードや、両親のプロフィールも掲載しましょう。
3. 印刷をする
自宅のプリンターで印刷するときには、余白ができないように印刷の設定をします。
4. しおりを製本
必要に応じて真ん中で折ったり、糊付けをしたりしていきます。しおりが1枚で収まる場合は、丸めてリボンで結ぶなどの装飾もおすすめです。
しおりの挨拶文はどんな文章にしたらいい?
最後に、しおりに載せる挨拶文の文例を紹介します。
<はじめの挨拶>
・かしこまった挨拶の例
「本日はご多用のところ、お集まりいただき、ありがとうございます。私たちが結婚するにあたり、互いの家族が親睦を深める機会になればと思い、このような席を設けさせていただきました。本日はお付き合いのほど、お願い申し上げます」
・柔らかな挨拶の例
「本日はご多用のところ、お集まりいただき、ありがとうございます。私たちの結婚にあたり、両家の親睦を深めたいと思い、食事会をご用意いたしました。どうぞよろしくお願いいたします」
・くだけた挨拶の例
「本日はお忙しいなか、お集まりいただきありがとうございます。お食事と会話を楽しみながら、両家の親睦が深まればと思っています。楽しい時間をお過ごしください」
しおりの挨拶文に厳格なマナーはありませんが、両親への感謝の気持ちを伝えることが大切です。
<結びの挨拶>
・かしこまった挨拶の例
「本日は、お集まりいただき、ありがとうございました。まだまだ未熟なふたりですが、今後とも見守ってくださいますよう、よろしくお願い申し上げます」
・柔らかな挨拶の例
「本日は両家が充実した時間を共にでき、嬉しく思います。未熟なふたりですが、力を合わせて幸せな家庭を築きていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします」
・くだけた挨拶の例
「本日はありがとうございました。皆様にとって楽しい食事会になれば嬉しく思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします」
おわりに
顔合わせのしおりがあれば、初めて揃う両家の話題に困ることが少なくなります。
テンプレートやキットを使うだけで簡単に作れるのも嬉しいポイント。
顔合わせが終わったあとは、しおりがそのまま想い出の品になりますね!
なお、ハウスウェディングのパイオニアで国内婚礼最大手である「テイクアンドギヴ・ニーズ」公式Instagramでは、臨場感あるウェディングシーンをお届けしていますので、ぜひ一度チェックしてみてください。