ご結婚後、専業主婦になるよりも、働く女性が増えた近年。
総務省が発表した2020年1月就業構造基本調査によると、
『夫婦共働き世帯』の割合は54.8%とされています。
お子様がいる・いないにかかわらず、半数以上の家庭が共働きを選択されているため、
読者の皆様にもご夫婦ともに働かれている家庭は多いかと思います。
おふたりで働かれる分、世帯収入も増えるので、しっかりと将来に向けて貯金しておきたいですね。
今回は共働き世帯のお金事情と、貯金のためのコツをまとめました。
目次
- 共働き世帯の平均的な貯金額は?
- 共働き夫婦の貯金のコツ
- まずは目標を決めよう
- 毎月の収支を見直そう
- 貯蓄用口座を作ろう
- おわりに
共働き世帯の平均的な貯金額は?
まずは貯金の前提となる、世代ごとの平均月収をみてみましょう。
【共働き世帯の世代別平均実月収】
30歳未満……420,976円
30~39歳……498,509円
40~49歳……565,192円
50~59歳……623,043円
60~69歳……473,042円
70歳以上……385,080円
(統計局「全国消費実態調査」、平成26年のデータ「第49表 夫の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」の「実収入」参照)
新婚世代の共働きですと、おふたりで40〜50万円の実月収が平均値となります。
専業主婦世帯と比べると、実収入は1カ月あたり全年代平均で約10万円以上、
共働き世帯のほうが上回っているというデータもあります。
一方、世帯から出ていくお金を示す「消費支出」はどちらの世帯でもさほど変わらないため、
共働き世帯のほうが貯蓄がしやすい環境だといえそうです。
では気になる平均貯金額を見ていきましょう。
【共働き世帯の平均貯金額】
30歳未満……4,029,000円
30~39歳……5,799,000円
40~49歳……8,842,000円
50~59歳……14,461,000円
60~69歳……16,915,000円
70歳以上……16,189,000円
(同データ「貯蓄現在高」参照)
若いうちはご結婚や住宅購入などで大きな出費も多いですが、
年代が上がると老後に向けてしっかりと貯蓄されていることがわかりますね。
さらに、ひと月あたりの平均貯蓄額を見てみましょう。
【共働き世帯のひと月あたりの平均貯金額】
30歳未満……95,529円
30~39歳……130,009円
40~49歳……129,925円
50~59歳……114,281円
60~69歳……82,071円
70歳以上……70,932円
(同データ「可処分所得」から「消費支出」を引いて算出)
まだまだライフイベントの多い30代が一番多く、それ以降はなだらかになってきていますね。
一般的には共働きの場合、収入のうちの20%を貯蓄に回すのが適正だといわれています。
おふたりのライフプランにもよりますが、何が起こるかわからない将来に備えて、
新婚の今からしっかりと貯めていくことが大切ですね。
共働き夫婦の貯金のコツ
共働きで余裕があるからといって、貯金のことはよく考えず、パートナー任せになっていませんか?
貯金は正直苦手…という方にも、是非参考にしていただきたいポイントをご紹介いたします。
まずは目標を決めよう
なんとなく収入の20%を貯める、というよりも、
ふたりで共通の目標を持った方が楽しく貯金ができますよ。
漠然と金額を設定するだけでなく、何のためにその金額が必要なのかを考えることが大切です。
子供の教育費のため、マイホーム購入のため、老後世界一周旅行のため、、など、
目標を考えてみましょう!
毎月の収支を見直そう
実はパートナーの収入を知らない!というご家庭も少なくありませんが、
つい使いすぎてしまいがちな場合、『毎月ふたりで合わせいくら収入があり、支出に無駄がないか』
をお互い確認することが、おふたりで効率よく貯金するためのポイントとなります。
まずは家賃や光熱費、スマホ料金などの固定費を最適化して、
それぞれの貯金額とお小遣い額を設計していきましょう。
(お小遣いをどう使うかまでは、言及しすぎないように!)
貯蓄用口座を作ろう
共働きのご家庭ならば、貯蓄用口座を作り毎月一定額を貯金していくことをおすすめします。
生活用の口座と分けることでいくら貯まっているのか、管理がしやすくなりますよ。
さらに、近いうちに「使う用の貯蓄」と
長い間「とっておく用の貯蓄」に分けてみてもよいでしょう。
新婚のご家庭の場合でしたら、
使う用の貯蓄・・・家具家電の買い替え費、長期休暇の旅行費など用
とっておく用の貯蓄・・・先ほど貯金の目標と決めた子供の教育費、老後の生活資金など用
と、使う目的を分けてみると貯金をしやすくなりますよ。
また「とっておく用の貯蓄」は、ただ口座に入れておくのではなく、
定期預金や保険などの運用を考えてみてもよいですね。
おわりに
お金の考え方は人によって異なるため、きちんと夫婦で話し合うことが大切です。
新婚の時期は将来のために、しっかりと蓄えられる働き盛りの世代でもありますので、
協力しながら貯金を楽しみましょう!