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これって若年性更年期障害!?30代でも起こる更年期症状を解説

更年期障害については聞いたことがあると思います。
閉経の前後に卵巣の働きが鈍くなり、
エストロゲン(卵巣ホルモン)が減少することが原因で現れるさまざまな症状のことです。
よく現れる症状は、ホットフラッシュと言われるのぼせや異常発汗、
肩こりや腰痛、頭痛、イライラや不眠など…。
はっきりとした診断がつかない身体と心の不調が続くのが更年期障害です。

目次

  1. 若年性更年期障害ってなに?
  2. 若年性更年期障害と上手く付き合うには
  3. おわりに

若年性更年期障害ってなに?

閉経年齢に起こることが多い更年期障害、
最近では30代〜40代の女性にもこれに似た症状が起こることがあります。
代表的な症状が、ほてり、頭痛、手足の冷えなど。
これが、若年性更年期障害です。

更年期障害同様、エストロゲンの減少が原因と言われています。
30代、40代でエストロゲンが減少するの?と不思議に思うかもしれませんが、
女性ホルモンはとても繊細なもので、例えば過度なダイエットやストレス、飲酒や喫煙、
寝不足や食生活の乱れなどでバランスを崩すことがあるのです。

初期症状が“なんとなく不調”“原因不明の不快感”という感じなので、自己診断は難しいかもしれません。
エストロゲンの減少の有無は血液検査で調べることができるので、
気になったら婦人科で相談してみるといいでしょう。
エストロゲンの減少が認められた場合はホルモン治療が行われる場合もあります。

そして、血液検査の結果、若年性更年期障害ではないこともあります。
この状態を「プレ更年期」と呼び、閉経に向けて
エストロゲンの分泌量が減っていく中で不調が続く状態を言います。
イライラしたり不安になったり、情緒が安定せず家族に当たったりということがあるので、
やはり専門医に相談することをおすすめします。

若年性更年期障害と上手く付き合うには

若年性更年期障害の治療には、ホルモン補充治療や漢方治療などがあります。
ホルモン補充治療は、飲み薬や貼り薬でエストロゲンを補充する療法です。
これによって本来のホルモンバランスに近づき、症状改善が期待できます。

漢方治療は「加味逍遙散(カミショウヨウサン)」「当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)」など、
症状に合わせて処方されます。漢方は副作用が少ないので安心ですね。
何れにせよ、専門医によく相談してください。

また、予防することも大切です。
更年期症状が起こる原因を考えればわかることではありますが、
まずは普段の生活習慣を見直すことです。

過度なダイエットや偏食はないか、ストレスを抱えていないか…。
難しくあれこれ考えず、なるべくストレスのない状態で普通に生活するようにしてください。
適度に運動をして、趣味や好きなことにちゃんと時間を費やしましょう。

若年性更年期障害を引き起こすエストロゲンの減少を防ぐには、
「植物エストロゲン」とも呼ばれる「大豆イソフラボン」を摂ることが有効とされています。
納豆や豆腐、味噌汁などの大豆食品を積極的に食べましょう。

1日の摂取量の目安は納豆なら1パック、豆腐なら1/2丁ほどです。
煮豆も保存がきくので不足分を補う感じで摂取できて便利です。
カフェラテの代わりにソイラテにしてもいいですね。
どうしても食事で十分な量が取れないと感じたら、
足りない分はサプリメントに頼ってもいいかもしれません。

おわりに

いかがでしたか?更年期障害と聞くとまだまだ先の話に思えますが、近年では働く女性が増え、
生活の乱れやストレスから30代や40代でもその症状が現れているのです。
若年性更年期障害かなと感じたら、自分の身体に向き合い生活を見直してみたり、
辛いときには専門医に相談してくださいね。

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