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景色を楽しみ会話も楽しむ鉄道の旅

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9月の連休。今年(2025年)は、敬老の日を含む3連休がありますが、秋分の日が翌週火曜となるため、残念ながら飛び石連休となってしまいシルバーウィークと呼ばれるような大型連休にはなりません。しかし長期連休ではないからこそ、のんびり国内旅行を楽しむのも素敵です。特に昨今のタイパ至上主義に疲れているなら、あえて鉄道でゆっくり旅するのはいかがでしょうか。本記事では夫婦で楽しめるおすすめの鉄道旅プランをご紹介します。

目次

  1. 鉄道の旅の魅力とは
  2. 景色も会話も楽しめる鉄道旅をピックアップ!
  3. 会話が増える鉄道旅に出かけてみては

鉄道の旅の魅力とは

鉄道といえば日々の通勤で利用している方も多いため、単なる移動手段だと考える方も多いかもしれません。しかし鉄道の旅には移動手段を超えたさまざまな魅力があります。中でも大きな魅力は次の2つです。

景色を楽しめる

鉄道旅の魅力の1つが車窓からの景色を楽しめる点です。例えば飛行機のほうがスピードは早いですが、窓から見える景色はあまり変化がありません。一方鉄道には大きな窓があり、心地よいスピードで移り変わる景色を楽しむことができます。地域ごとの風景や季節によって変わる景色など、乗るたびに違う発見があるのも魅力といえるでしょう。

会話を楽しめる

前述したように景色が次々に移り変わるため、会話の話題に困ることがありません。見つけたものや気づいたことなど、夫婦でシェアすれば会話が弾みますし、お互いのことをより深く知ることができます。特に観光列車であれば、食事ができたり内装に凝っていたりするのでさらに多くの話題が広がります。

景色も会話も楽しめる鉄道旅をピックアップ!

それではさっそくおすすめの鉄道旅をご紹介します。

    • リゾートしらかみ(青森駅~秋田駅)

五能線「リゾートしらかみ」は、東北の魅力を味わいたい方におすすめの観光列車です。世界自然遺産白神山地と日本海の四季折々の表情を堪能できます。事前予約でアフタヌーンティーセットやスイーツ、地元のお弁当などを注文しておけば指定した駅で受け取り可能。車内イベントがあるのも珍しい点で、津軽三味線の生演奏や演奏体験、伝統の人形芝居などが実施されていることもあります。橅、青池、くまげらの3タイプの車両があり、それぞれ内装が大きく異なるので、あらかじめお好みの内装をチェックしてから予約しましょう。
https://www.jreast.co.jp/railway/joyful/shirakami.html

    • ろくもん(軽井沢駅~長野駅)

長野県のしなの鉄道の観光列車「ろくもん」は、軽井沢駅から長野駅までを約2時間10分で結び、信州の山の幸を堪能できる食堂車です。列車の内部は水戸岡鋭治氏デザインのぬくもりのある空間で、長野県産の木材がふんだんに使われているのも魅力。夫婦2人なら3号車がおすすめです。ヒノキを使って個室風に仕切られた和風コンパートメントなので、心ゆくまで会話を楽しめます。
https://www.shinanorailway.co.jp/rokumon/

    • べるもんた(新高岡駅~氷見駅/高岡駅~城端駅)

「べるもんた」は、富山県の城端線・氷見線観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」の愛称です。車内は伝統工芸の「井波彫刻」の欄間を始めとしたアートな空間です。そこに富山湾や立山連峰(氷見線)、城下町の街並みや散居村の景観(城端線)が加わります。またなんといっても嬉しいのは富山湾の海の幸が堪能できること。列車の旅で白エビと紅ズワイ蟹のお造りがいただけるなんてレアな体験ですよね。
https://www.jr-odekake.net/railroad/kankoutrain/berumonta/

    • 志国土佐 時代の夜明けのものがたり(高知駅~窪川駅)

「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」は、緑豊かな高知の山の景色、太平洋の水平線を臨む海の景色、の両方を同時に見ることのできるJR四国の観光列車です。所要時間はおよそ2時間半、もしくは3時間です。土佐の食材をふんだんに使った料理にも海の幸と山の幸がたっぷり。車内には土佐和紙を使ったカップホルダーや四万十ヒノキを使った食器など随所に高知の意匠が凝らされています。幕末の歴史にちなんだコンセプトなので、歴史好きのご夫婦には特におすすめです。
https://www.jr-shikoku.co.jp/yoakenomonogatari/

    • 或る列車(博多駅~湯布院駅)

「或(あ)る列車」は、100年前に九州鉄道で活躍する機会がなく幻となっていた「九州鉄道ブリル客車」の通称です。2015年に豪華客車として蘇ったこの列車では、世界的評価の高いシェフがプロデュースした本格的なコース料理を味わえます。地元九州の旬の食材を中心に季節ごとに変わるメニューも要チェックです。車内の内装はインスタ映え間違いなしの豪華さ。夫婦でおしゃれをして乗り込みたいですね。
https://www.jrkyushu-aruressha.jp/

会話が増える鉄道旅に出かけてみては

夫婦で楽しめる鉄道旅をご紹介しました。全国にはほかにも手軽に楽しめる観光列車がたくさんあります。少し暑さもやわらぐ9月の連休。季節やお天気によってさまざまな表情を見せる車窓の景色、そして地元の旬が詰まったお料理やスイーツに舌鼓を打ちながら、いつもと違う鉄道の旅で新たな思い出を作ってみてはいかがでしょうか。

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