近年、日本でも教育方法として注目されている「モンテッソーリ教育」。
子供の自主性を尊重するもので、海外では既に広く知られています。
Google創業者であるラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏、アメリカ前大統領バラク・オバマ氏もモンテッソーリ教育を受けたのだとか。
日本でも、棋士・藤井聡太氏がモンテッソーリ教育を受けていたとして有名になりました。
今回はそんなモンテッソーリ教育について特集します!
目次
- モンテッソーリ教育とは
- 子供の自主性を育てる、モンテッソーリ教育の特徴
- 日常生活を練習する
- 感覚を育てる
- 語彙を増やす言語教育
- 手で触りながら学ぶ算数
- 世界の文化を学ぶ
- モンテッソーリ教育を受ける方法
- 保育園・幼稚園
- 自宅でモンテッソーリ教育を取り入れるには
モンテッソーリ教育とは
マリア・モンテッソーリ(1870-1952年)というイタリアで初めての女性医師が考案したモンテッソーリ教育。
精神科医として働く中で、子供が自ら学び吸収する「敏感期」を発見。
脳科学の発達理論を元に、子供の知的好奇心を伸ばしサポートする教育方法を編み出しました。
モンテッソーリ教育の基本は、子供が興味を持ったことを尊重し、子供自身に選択をさせること。
1日の活動を大人が決め押しつけることはせず、子供がやっていることには必要以上に干渉しません。
また、モンテッソーリ教育を実践している保育園・幼稚園では縦割りクラスが基本。
年上の子が見本になったり、助けあったりすることで思いやりを学びます。
子供の自主性を育てる、モンテッソーリ教育の特徴
自主性を育てる!と言っても、具体的にどんなことをやっているのか気になりますよね。
そこで今回は3歳から6歳までの間に行われるモンテッソーリ教育における、5つの特徴をご紹介します。
日常生活を練習する
子供は大人の真似をしたがるもの。それを活かして、洗濯やボタンをかける、包丁を使って食材を切るなどといった日常生活を練習。
やり方を教え、何度も真似することで自分の体を自分の意思でコントロールすることを学ぶのです。
感覚を育てる
「教具」と呼ばれる道具を使い、視覚や聴覚、触覚といった感覚を養います。
例えば大きさの異なるピンクの箱のタワーを積み上げることで、太さや大きさの違いや、どうしたらうまく積み上げられるかを試行錯誤。
ものを観察し、自ら考えることで感性を磨いていくんですね。
語彙を増やす言語教育
絵のカードを使って単語の意味を学んだり、文字のカードを並べて単語を作ったり。
様々な手法で話す力や読む力、書く力を身につけます。
視覚的に、自分の手を動かすことで言葉を学べるので自然と語彙が豊かに。
手で触りながら学ぶ算数
算数も実際に見て触ることで理解を促します。
代表的な教具「金ビーズ」は、立方体になっている1000個のビーズ。ビーズを手で触り数えながら、十進法や四則演算を学ぶことができます。
その他にも銀行ごっこなどで実践的に数字を把握。単なる数式ではなく、立体的に算数を学べます。
世界の文化を学ぶ
世界の地理や歴史、音楽や芸術を学ぶのもモンテッソーリ教育の特徴。
もちろん一方的に教えるのではなく、子供が自ら体験することを重視しています。
世界の国旗を触ってみたり、時計を動かしてみたり。
様々な文化に関心を持つためには、まずそれを知る環境があることが大切ですよね。
モンテッソーリ教育を受ける方法
それでは、実際にモンテッソーリ教育を子供が受けるにはどうしたら良いのでしょうか。
日本でモンテッソーリ教育を受けられる方法をご紹介します。
保育園・幼稚園
モンテッソーリ教育を実践している保育園・幼稚園は日本でも多く存在します。
東京都内でモンテッソーリ教育を取り入れている保育園・幼稚園は20以上。
例えば港区にある「クランテテ三田 プリスクール(保育園)」では、通常のモンテッソーリ教育のほか英会話や科学などのプログラムも用意されています。
近所の保育園・幼稚園もぜひ検索してみてくださいね。
自宅でモンテッソーリ教育を取り入れるには
専門の保育園・幼稚園に通わなくても、自宅でモンテッソーリ教育を取り入れることができます。
藤崎達宏氏の『モンテッソーリ教育で子どもの本当の力を引き出す!』(三笠書房)はモンテッソーリ教育を丁寧に解説した入門書的な本。
家庭でできるモンテッソーリ教育を解説しているので、こういった書籍から読んでみてはいかがでしょうか。