お盆やお彼岸にはお墓参りに行く人が多いと思います。
子どものころから大人の見よう見まねで手を合わせていて、
意外とちゃんとしたマナーを知らないという人もいると思います。
そこで今回は、お彼岸を前に、お墓参りの基本のマナーをまとめてご紹介します。
どんな服装で行けばいいのか、持っていくもの、やってはいけないことなど、ぜひ参考にしてください。
目次
- お墓参りの目的
- お墓参りの時期
- お墓参りの服装は?何を持っていくの?
- お墓参りって何をするの?
- お墓参りでやってはいけないこと
- おわりに
お墓参りの目的
さて、まずはどうしてお墓参りに行くんだっけ?という話から…。
例えばそれがとても近しい大切な人が眠る場所であったとしたら、
お盆やお彼岸など関係なしに立ち寄りたくなるかもしれません。
反対に、会ったこともない遠いご先祖様だったら、
それはなんとなく義務に近い慣習の一つと思えるかもしれませんね。
お墓というものをどう捉えるかは人それぞれですが、多くの日本人はそれを大切に守ってきました。
「一緒のお墓に入る」なんて言うくらいなので、家や家族の拠りどころのようなイメージでしょうか。
つまり、定期的にその場に参り、先祖や大切な人に思いを寄せることは「家族を大切にする」
「先祖とのつながりを確認する」といった意味があり、やはり大切にしたい習わしだと思います。
お墓参りの時期
では、お墓参りはいつ行くのが正しいのでしょうか。
一般的には故人の命日や、お盆・お彼岸が多いでしょう。
お彼岸とは春分の日、秋分の日の前後3日間を指します。
何月何日と決まっているわけではないのですが、
そのころになるとスーパーなどで「精霊馬(しょうりょううま)」と呼ばれる、
なすやきゅうりに割りばしを刺した飾りを目にするで気づく人もいると思います。
実は、お墓参りはいつ行っても、何度行ってもかまいません。
受験や就職など、ご先祖様にお願いしたりする人もいますね。
遠方ならそう何度も行けないかもしれませんが、
家族の記念日にお食事をする流れでお墓に立ち寄ったり、
お墓参りがてら小旅行を楽しんだりという人も。
お墓参りの服装は?何を持っていくの?
そんなカジュアルな心持ちで構わないので、服装も特に決まりはありません。
事前に用意していくといいものとしては、お花、お供え物、お線香、マッチ、ろうそくなどです。
お供え物はあってもなくても構いませんが、故人が好きだった飲み物などがよいでしょう。
お墓を掃除するのに必要なものは墓地や霊園などで借りられることがほとんどです。
お墓参りって何をするの?
いざお墓の前に来たら、まず何からするのが正しいのでしょうか。
これも決まったルールはなく、地域や宗教によっても違うのですが、
一般的には以下のような手順になります。
(1) バケツに水を汲んでお墓に向かう
(2) お墓の前で合掌礼拝する(ご先祖様にご挨拶)
(3) お墓を掃除する(墓石をたわし等で磨いたり、近くの草むしりなど)
(4) お墓に水をかける(しあげにたっぷりと)
(5) お墓にお花を飾り、お供え物を置く
(6) お線香に火をつける
(7) 合掌礼拝(ご先祖様に気持ちを伝える、題目を唱えるなど)
お墓をきれいにし、故人にご挨拶するというとてもシンプルな手順になります。
お花・お線香以外のお供え物は持ち帰るのがマナーです。
お墓参りでやってはいけないこと
さて、ほとんどルールはないとお話ししましたが、
マナーとしてやってはいけないことが少しだけありますので最後にご紹介します。
(1)ろうそく、お線香の火は吹き消さない
息は“けがれ”とされているため、火は手で仰いで消すのがマナーです。
(2)花・お線香以外のお供え物は持ち帰る
そのまま置いておきたくなりますが、お墓の管理事務所が処分することになるので、
持ち帰るのがマナーとされています。墓地や霊園のルールに従いましょう。
おわりに
いかがでしたか?お墓参りで一番大切なことは、気持ちを込めることです。
故人を偲ぶことで、あらためて自分の家族への思いを深めることにもつながります。
しばらくお墓参りしていないという人は、
ぜひこれをきっかけにご挨拶に出かけてもらえたらと思います。
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