「も〜ういくつ寝るとお正月〜♪お正月には凧揚げて〜♪」
幼い頃、この歌を口ずさみながら、正月遊びを楽しんだ方もいらっしゃるかもしれません。歌に出てくる、凧揚げや羽根つき以外にも、実は<正月遊び>にはたくさんの種類があり、それぞれに素敵な由来や祈念がありました。
今回は、そんな正月遊びの中から、新年に盛り上がること間違いなし!の遊びを5つご紹介します。ぜひお子さんと一緒に遊んでみてはいかがでしょう。
目次
- 元気に育ちますように!との願いが込められた「凧揚げ」
- 1年の厄をはね健やかな成長を願う「羽根つき」
- 笑う門には福きたる!縁起の良い「福笑い」
- 物ごとが円滑に回りますように!「コマまわし」
- 今年1年の運試し!「すごろく」
元気に育ちますように!との願いが込められた「凧揚げ」
「立春の季に空に向くは養生の一つ(空を見上げるのは健康によい)」と言われ、新年の健康を願う遊びとして定着したのが「凧揚げ」。
江戸時代には、男の子の誕生祝いとしても凧揚げをしていたそう。
電線の少ない公園やグラウンドがあれば、ぜひ一年の健康を願って元気よく凧揚げをしてみるのはいかがですか。
凧を高く上げるポイントは、軽めの凧と穏やかな風のある日を選ぶこと。そして、何より大切なのは親子の息のあった滑走です!体いっぱいに心地よい風を感じながら、空高く舞い上がる凧を一緒に見上げる時間は、素敵な一年の幕開けにピッタリですね。
1年の厄をはね健やかな成長を願う「羽根つき」
羽根先の黒い球は「無患子(ムクロジ)」と言われる樹の種からできています。この無患子には、「子どもが患わない」という意味があることから、「災いをはね(羽根)のけて、健康に美しく成長するように」との願いが込められました。
江戸時代には、女の子の初正月に羽子板を贈る習慣ができたとも言われています。
ところで羽根つきというと、落とした人の顔に墨を塗る様子をイメージしませんか。一見、罰ゲームのようなこの所作にも、「羽根を落としても健康が途切れぬように…」と、鬼が嫌う黒色を塗ることで、健康を守る魔除けの意味がありました。
ぜひ互いの健康を願いながら、羽根つきを楽しんでみてください。
今は、洗い流しやすい墨汁も販売されていますから、羽根を落とした時には、思いきって墨を塗ってみるのもオススメです!
笑う門には福きたる!縁起の良い「福笑い」
「福笑い」は目隠しをしたまま、目・鼻・口などの顔パーツを、輪郭を描いた紙に乗せていくだけのシンプルなゲームですが、年齢を越えてこれほど盛り上がるゲームは他にないかもしれません。
おじいちゃん・おばあちゃんも交えて、ぜひ親子3代で大笑いしてみては。笑顔溢れるお家には、ことわざ通りきっとたくさんの幸福が訪れるでしょう。
野菜や果物で顔を作る、オリジナル福笑いをするのも盛り上がりますよ!
物ごとが円滑に回りますように!「コマまわし」
真っ直ぐに芯が通ったコマを回転させる様子から、「物ごとが円滑に回る」「お金が回る」ことに通じる縁起物としてお正月遊びの定番となったコマまわし。
コマ同士をぶつけたり、回転する時間の長さを競って遊ぶことからは、強くたくましく育って欲しいという男の子の成長への願いが込められたとも言われています。
コマは色柄や大きさをはじめ、指でくるりと回して遊ぶタイプや、紐を巻きつけて回すタイプなど、その種類は多種多様!お子さんの年齢や好みに合わせて、コマ選びから楽しんでみるのもいいですね。
今年1年の運試し!「すごろく」
小さな子どもからお年寄りまで、大人数で一緒に遊べるのがすごろくの醍醐味。今は人生ゲームなど、すごろくも進化して日常的な遊びになってきました。
もともとすごろくが正月遊びとされたのは、「その年の運試しをするため」なんだとか。2つ(双方)のさいころの目を最大の6になるよう振って遊ぶゲームだったことから、漢字で「双六(すごろく)」と表記したそうです。
こんなプチ雑学も交えながら、家族でわいわい駒を進めてみてはどうでしょう。
家族が集う今年のお正月には、縁起の良い<正月遊び>を取り入れて、お子さんと一緒に盛り上がってみてはいかがでしょう。笑顔いっぱいの楽しい新年を迎えられれば、この一年もきっと素敵な年となりそうですね!