年の瀬の気配が迫ってきました。年末年始は、クリスマスや忘年会、帰省、お正月の準備、新年会など、1年のうちで最も出費がかさむ時期です。飲食だけでなく、寒さや乾燥のための光熱費、コスメなどにかかる費用も無視できません。今回は、年末年始をできるだけ出費を抑えながら楽しく過ごすコツをご紹介します。
年末年始の出費は避けられない!?
博報堂生活総合研究所の調べ(※)によると、2023年12月の消費意欲指数は、その年の最高値になりました。年末年始に向け、「食」を中心に幅広いカテゴリーで意欲高まったそうです。確かに、年末には忘年会やクリスマス会など外食する機会も増え、食卓もいつもより華やかになりますよね。
「食」に限らず、帰省や旅行、クリスマスプレゼントやお歳暮、福袋、初売りセール、お年玉など、とにかくどんどんお金が出ていく時期です。年末年始の出費は避けられない・・・でも、コスパ重視でかしこく出費することはできそうです。
年末年始のごちそうを賢く節約する
まずは影響力の大きそうな「食」の節約術から。年末年始は外食が増える人も多いでしょう。外食を減らせばいいのですが、お付き合いもあるし、おしゃれして出かける楽しみも残しておきたいですね。
外食や飲み会が続くときは、2次会に参加するのを減らしたり、何がなんでも終電までに帰るという強い意志を持つと良いでしょう。また、自分が幹事になってできるだけコスパの良いお店を選ぶというのも手です。早めにお店を予約すると特典がもらえることも。
クリスマスやお正月のご馳走も、節約する方法はあります。毎年、クリスマスにはローストチキンを買っているという人は、自分で作ってみるのもおすすめです。下味をつけたらあとはオーブンにおまかせでおいしいチキンレッグが作れます。お肉はクリスマスシーズンより前に買って冷凍しておけばさらに節約になります。
参考:伝説の家政婦 志麻さんのほったらかしローストチキン
https://www.wanibookout.com/50386/
続いてお正月のおせち料理。最近は有名店やデパートで購入する人が増えましたが、購入する場合は早割サービスを活用しましょう。おせちの形にこだわらない、でも自作する自信がないという人は、お惣菜を重箱に詰め替えるだけでもいいと思います。その分、毎年使う重箱に少しお金をかけてもいいですね。お料理屋さんのお取り寄せで好きなお正月惣菜を食べれる分だけ選ぶのもおすすめです。
外食も楽しいですが、パートナーや家族、気のおける仲間とホームパーティもいいですね。ご馳走を取り寄せたり持ち寄ったり、パーティグッズを揃えたり、コスパ最高の楽しみ方だと思います。
旅行や帰省の予約は早めがお得
飛行機や特急券のチケットなどは早割が断然お得です。旅行や帰省をする人は早めに計画を開始しましょう。旅行予約サイトのサービスで直前までキャンセル料が発生しないプランなどもあるので上手に利用しましょう。いつまでに何をするか、キャンセル料はいつから発生するか、スケジュール管理も大切です。
JR東日本が運営する「えきねっと」を利用すれば、乗車日21日前の23時50分までの購入で半額になるチケットもあります(2024年10月時点)。特に家族で帰省する場合は影響も大きいのでぜひ利用しましょう。
車でお出かけすることが多い人は、給油や洗車は年末の混雑期をさけるようにしましょう。時間が無駄にかかったり、「ちょっと高いけれど空いてるからいいや」という発想に陥りがちです。
せっかくの旅行ですから、旅行先ではちょっぴり贅沢したいですよね。行く前に少しでも節約できれば気持ちも軽くなります
光熱費もかしこく節約
寒い冬は光熱費もかかりますが、暖房器具は使い方を工夫すると節約につながります。エアコンとサーキュレーターを併用したり、部屋全体を温めたい時にはエアコン、その場だけなら床暖房や電気カーペットにするなど使い分けるのも効果的です。また、フィルターなどに汚れが付着していると、余分な電力を消費して電気代が高くなることがあるので、こまめに掃除するようにしましょう。
年末・年始のセールには要注意!
冬休みのお楽しみと言えば年末年始のセールですね!毎年ついつい買いすぎてしまう人も多いのではないでしょうか。欲しいものが決まっていればピンポイントで買う、迷いがあるなら安くなっていても買わないなど、とにかく余計なものを買わないようにしましょう。セール商品につられて新作を購入することもよくありますよね。予算を決めておけば使いすぎる心配もありません。
また、着なくなった洋服は箪笥の肥やしにせずにフリマサイトで売ったり知り合いに譲るなど処分するようにしましょう。定期的に断捨離することで、次からは余計なものを買わないように心がけるくせがつきます。
まとめ
年末年始は1年のうちで最も出費がかさむ時期です。雰囲気に流されてお金を使いすぎないように意識して過ごしましょう。とはいえ、楽しいことが目白押しのシーズンでもあります。早割やホームパーティなどで上手に節約しながら、すてきな時間を過ごしてください。
何も意識せずにいるのと、頭の片隅にでも「節約」を意識するのとでは、確実に結果に差がつきます。優先順位を決めて、これはがまんしてもいいかなと思えることから削っていきましょう。
※参考
12月の消費意欲指数は、今年の最高値に。年末年始に向けて、食を中心に幅広いカテゴリーで意欲高まる | 来月の消費予報 | ひらけ、みらい。生活総研
https://seikatsusoken.jp/shohiyoho/2023-12/