COLUMN

今人気のクラフトビールってどんなもの?

最近、よく耳にする「クラフトビール」。
ペールエール、ヴァイツェン、IPA・・・、名前はよく聞くけれど、何が違うの?

通常のビールとの違いを知っているひとは思いのほか少ないようです。
今回は、そもそもクラフトビールってなんだろう?という基本的な知識と人気の秘密を解説します。

目次

  1. クラフトビールって、そもそもなんだろう?
  2. 400の醸造所×100のスタイルを楽しむビール
  3. ビールの代表的なスタイルの違いを知ろう
    1. ピルスナー
    2. IPA
    3. ヴァイツェン
  4. 日常にクラフトビールを取り入れよう

クラフトビールって、そもそもなんだろう?

なんと、これだけ有名にも関わらず日本では、
クラフトビールの定義は明確には決まっていないそうです。

「クラフト」が「手工芸」を意味することから多くの場合、
大手のビールメーカーが大量生産したビールとの対比の意味合いも込めて使われているようです。

400の醸造所×100のスタイルを楽しむビール

因みに、大手ビールメーカーとは、アサヒ、キリン、サントリー、サッポロ、オリオンといった
普段よく聞くようなメーカーです。これらを5大ビールメーカーと呼びます。

あまりにも有名な5大メーカーですが、他にどのくらいのメーカーがあるのでしょう。
実は2019年現在、日本には約「400」ものビール醸造所(メーカー)があります。
それらの醸造所が作るビールが基本的にはクラフトビールと呼ばれています。

また、ビールの種類のことを「スタイル」と呼びますが、
存在するスタイルの数はなんと100種類以上!

使う原料を変えてみたり、醸造の仕方を変えてみたりすることで様々なスタイルが生まれます。
それぞれ醸造家のこだわりが詰まりきっています。

醸造所で選んでも、スタイルで選んでも楽しいのがクラフトビールの魅力のようです。

ビールの代表的なスタイルの違いを知ろう

ビールのスタイルのお話はしましたが、ここでは特に代表的なスタイルをご紹介します。

ピルスナー

ピルスナーは国内で一番飲まれているビールで、のどごしや爽快感が特徴です。居酒屋の
「とりあえず生」はこのピルスナービールのことを指しています。

IPA

IPAは「インディア・ペール・エール」の略で、現在のクラフトビールシーンでは欠かせない存在となった人気のスタイルです。インドがイギリスの植民地だった18世紀に、在インドイギリス人が飲むビールとして作られました。イギリスで醸造したものをインドに海上輸送する際に、防腐剤の役割としてホップを大量に使ったものがIPAで。苦味と香りがとても強いのが特徴です。

ヴァイツェン

ヴァイツェンはバナナのようなフルーティな香りと苦味をほとんど感じない柔らかさが特徴のスタイルです。よく「白ビール」とも言われます。ビールが苦手な人でも非常に飲みやすいので、クラフトビールは興味があるという方の最初の一本としておすすめです。

日常にクラフトビールを取り入れよう

様々なクラフトビールのスタイルをご紹介しましたが、クラフトビールはどこで飲めるのでしょうか。
以下は首都圏中心ですが、筆者おすすめのクラフトビールが飲める場所をご紹介します。

Far Yeast Brewing
馨和(Kagua)という銘柄が有名なクラフトビールメーカー。渋谷にある直営飲食店、Far Yeast Tokyo Craft Beer&Bao では常に10種ほどのオリジナルビールと、ゲストビールを飲むことができます。また、オンラインショップでのボトル販売も充実しており、ボトルのデザインがどれもかわいいのでパーティーでも人気です。

湘南ビール
湘南ビールの作り手である熊澤酒造さんは元は日本酒の蔵元。神奈川県は茅ヶ崎で今も美味しい日本酒をたくさん作られています。

茅ヶ崎の醸造所にはMOKICHI TORATTORIAが併設。築450年の古民家を移築したダイニングレストランは時間がゆっくり流れるようなゆったりとした素敵な空間です。

VERTERE
VERTEREは東京の西端、奥多摩にある醸造所さんです。登山やハイキングをして程よく疲れたあとに自然の中で飲むビールはそれはもう最高。日本でもまだ少ない「グロウラー」と呼ばれる、ビール持ち帰り容器の販売と実際にビールを量り売りで持ち帰れることで有名です。お土産も楽しめるビールです。

おすすめのお店を3つご紹介しましたが、クラフトビールの人気&認知の高まりとともに買える、飲めるお店は急激に増えています。また、大型のスーパーなどでも最近は取扱が増えてきました。

ぜひ、日常の一コマにいつもと違ったビールを取り入れてみるのはいかがでしょうか?

筆者紹介
丸山裕太(まるやまゆうた)
ITベンチャーで働くかたわら、全国のクラフトビールを飲み歩く28歳。
土日はスカッシュ選手。

▼毎月おすすめのクラフトビールが届く「Beer Bash Box」
http://beerbash.jp/

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