女の子が生まれた家庭では、そろそろ初節句に向けての準備を始めるころになります。
雛人形は誰がいつ買えばよいのかで悩んでいる家庭もあるのではないでしょうか。
このコラムでは、雛人形購入に関する一般的な考え方と最近の傾向について紹介します。
目次
- 雛人形は誰が買う?
- 昔からの一般的な習わし
- 現代における考え方
- 実際に雛人形を選ぶ人は?
- 雛人形の購入時期と飾る時期
- 雛人形を選ぶのに最適な時期
- 雛人形を飾る時期
- おわりに
雛人形は誰が買う?
昔からの一般的な習わし
雛人形は我が子の健やかな成長と幸せを祈るために飾られてきました。
その想いは今も昔も変わりませんが、ひと昔前までは、雛人形は嫁入り道具と捉えられていたのです。
嫁入り道具なので、嫁ぐ側の母方の実家が雛人形を用意するのが一般的でした。
母方の実家が雛人形を用意していた理由はもう一つあります。
昔は嫁いだ家で義両親と一緒に暮らすのが一般的で、なかなか母方の実家の家に行く機会がありませんでした。
雛人形を初節句の贈り物として贈ることで、母方の両親が娘や孫に会う絶好の機会にもなっていたようです。
現代における考え方
ひと昔前までは、雛人形は嫁入り道具と考えられていましたが、現在はそのような考え方はあまり一般的ではありません。
雛人形を誰が買うのか、明確な決まりはなく、各家庭で決めることができます。
特に決まりがないからこそ、後でわだかまりが残らないよう、事前に話し合っておく必要がありそうです。
現在、多くの家庭では、両家で折半するか、子どもの両親が購入する場合が多いようです。
両家で折半する場合は、単純に金銭的に半分ずつ出してもらう場合もあれば、雛人形とお祝膳をそれぞれ出すなど、様々なケースがあります。
その他のイベントとの兼ね合いも考えて、事前に両家と相談しておくことをおすすめします。
子どもの両親が雛人形を購入するケースも多く、そういった場合は、両家からお祝いなどをもらうこともあるようです。
実際に雛人形を選ぶ人は?
最近では、両家に金銭を出してもらう場合でも、子どもの両親が雛人形を選ぶ傾向にあります。
現代の住宅事情により、雛人形を飾る場所も限られていることや、昔と比べて多種多様な雛人形が売られていることが影響しています。
実際に雛人形を毎年飾るのは、子どもの両親になるので、本人たちの納得できる雛人形を選ぶのがよいでしょう。
父方か母方、どちらかの両親と一緒に選ぶ家庭も一定数いるようです。
雛人形の購入時期と飾る時期
雛人形を選ぶのに最適な時期
子どもが生れた時期にもよりますが、なるべく早めから検討するに越したことはないです。
初めての節句は子どもが生れた後の最初の3月3日に行うのが望ましいですが、準備期間がない場合は、翌年に持ちこしても問題ありません。
その場合は、雛人形も翌年に購入するとよいでしょう。
百貨店や専門店では、雛人形は11月頃から店頭に並びます。
2月に入るころには徐々に品数が少なくなってくるので、じっくりと選びたい場合は、1月には購入しておくことをおすすめします。
雛人形はひとつひとつ手作りで作られているものも多く、大量生産ができません。
受注生産の場合や、顔立ちなどが一点ものになる商品も多いです。
気に入ったものを購入するならば、少し早いかなと思うくらいに検討しておくと良いでしょう。
雛人形を飾る時期
雛人形を飾る日は具体的に決まっていませんが、立春の日に飾るのがよいとされています。
立春の当日でなくても、立春から2月の中旬ごろまでには飾るとよいでしょう。
立春以降の2月中旬ごろまでの間の、大安や友引など、六輝を意識して飾るのもよいとされているようです。
地域によっては、時期が前後している場合もありますので、気になる場合は両親に地域の習わしを確認しても良いかもしれません。
おわりに
ゆとりを持って初節句を進めるためにも、今から雛人形選びを検討するのがおすすめです。
後からトラブルにならないよう、誰が買うのか、誰が選ぶのか、は事前にはっきりとさせておきましょう。
買ってもらう場合も、飾る場所やしまっておく場所のことも考え、事前に要望を聞いてもらうのがよいです。
雛人形に込められている子どもの健やかな成長と幸せを祈る想いが伝わる初節句になるでしょう。