子どもの教育は早ければ早いほどいいという人の中には、0歳児から、もしくは生後10ヶ月から、なんて言う人もいます。
まだ言葉も発しないし、1歳でようやくヨチヨチ歩き始めたかなというときに、教育なんて本当に意味はあるの……?
今回は1歳の子どもの教育についてお伝えします。
ここでは、せめて歩き始め、相手と目があって気持ちを伝えられる、「ママ」「パパ」などの意味のある言葉を発し始める、1歳の子どもの教育について取り上げようと思います。
目次
- 1歳は脳が急速に発達する時期
- 知育玩具でモノの動きを考える、予測する
- 仕掛け絵本で遊びながら感覚を育てる
- カードやパズルで言葉を覚える
- 子どもの脳を育てる勉強法、王道は読み聞かせ
- おわりに
1歳は脳が急速に発達する時期
実は1歳の子どもは、心と身体、そして特に脳が急速に成長しています。
体重は生まれたときのおよそ3倍、身長はおよそ1.5倍になります。
たった1年の間で、座ったり、ハイハイをしたり、つかまり立ちをしたり、早い子は歩くことだってできるようになります。
手先も器用になり、つまんだり引っ張ったり、いろいろな動きができるようになります。
言葉を話したり、ベビーサインも覚えて使うこともできます。
この、目に見える進化と並行して、脳もかなり発達します。
新しいことをどんどん吸収するこの時期こそ、適切な教育で子どもを伸ばすことができるのです。
教育といっても、さすがに1歳の子どもに“読み書きそろばん”はちょっと早いでしょう。
1歳ならではの興味や取りやすい行動に合わせて、楽しく取り入れるのがポイントです。
知育玩具でモノの動きを考える、予測する
このころの子どもは、手先が器用になり、積極的にモノを触ったり、動かしたりします。
音を出したり、投げたり落としたりすることも大好きです。
そんなときにおすすめなのが、知育玩具です。
知育玩具はよく考えられていて、型にはめたり、紐を穴に通したり、転がしたり、自分の行動が原因で何かしらの結果が生じると言うことを体現的に感じられる仕組みが施されています。
引っ張ったら動く、叩いたら凹む、など、予測しながら飽きるまで延々楽しみます。
この遊び自体、脳にとてもいい刺激になるのです。
シールを貼るのも大好き。部屋中シールを貼られたら困ると大変なので、段ボールやおもちゃ箱など、シールを貼ってもいい場所を決めておきましょう。
トレーニングキューブ/I’m TOY (アイム トイ)
積み上げ、大きさの認識、型はめ、色の認識など、幼児期に必要な指先知育が詰まっている知育玩具。重ねられて収納できるのもうれしい!
MODU(モデュ) Dreamer kit ドリーマーキット
北欧生まれのMODU(モデュ)は、子どもの成長や発達に合わせて遊びのカタチを変えていくおもちゃです。
重ねたりつなげたり、タイヤをつけたり、子どもの想像力を掻き立てます。何と言ってもおしゃれ!
仕掛け絵本で遊びながら感覚を育てる
1歳と言っても、12ヶ月の子どもと23ヶ月の子どもとでは、できることが違います。
個人差も大きい時期なので、自分の子どもに合うかどうかは、本人が喜ぶかどうかが基準になります。
1歳児用の絵本は、布製のものや音が鳴るもの、触って感触を楽しめるものが多いでしょう。
本の手触りや質感を感じることも、この後の読書経験につながってきます。
さわってダヤン/BABY DAYAN BOOKS(学研プラス)
頭やお腹をなでなでしたり、尻尾やヒゲを触ったり、ぷにぷにのニクキュウまで、ねこのダヤンに思いっきり触れ合える人気絵本。
お出かけの必需品になること間違いなし!
1歳のどっち?クイズ どうぶつ/えほん百科シリーズ(講談社)
1歳半健診の際に、動物や乗り物の絵を見せて「〇〇はどっち?」と聞かれることがあります。
個人差はありますが、だいたい1歳を過ぎたころから、言葉の意味や物の名前を認識できるようになります。
どっちクイズシリーズは、身近なものの名前をたくさん覚えることができる本です。
お子さんの興味のあるテーマを選んでくださいね。
カードやパズルで言葉を覚える
カードやパズルもたくさんあります。
野菜の名前、動物の名前、乗り物の名前など、子どもが好きなジャンルから始めてください。
感覚でどんどん覚えますよ。カード教材は意外と長く遊べますよ!
わらべきみかの どうぶつカード プラス/幻冬舎
あまりにも有名な「わらべきみかのどうぶつカード」ですが、なんと、アルパカ・カピバラ・ジンベエザメの3種類の新しい動物が加わりました!
1歳なら「ゾウさんはどこ?」と聞いてみます。
慣れてきたら「海の生き物はどれかな?」と聞き方を変えるなど、実は長く遊べるかわいいカードゲームなのです。
Ed.inter エドインター 木製パズル
幼児に人気の動物9種類を集めた木製パズル。
動物のピースの下には同じ絵が描かれていて、ピースの真ん中には取っ手もついて持ちやすくなっています。
これなら1歳の子どもでも十分楽しめます。
子どもの脳を育てる勉強法、王道は読み聞かせ
さて、王道の勉強法といえば、読み聞かせです。読み聞かせにはたくさんのメリットがあります。
まずは何と言っても親子の密なコミュニケーションが取れることです。
自分のために本を読んでくれると感じることで、愛されていると実感し、このことが自己肯定感につながります。
もちろん、語彙力も身につきます。何度も読んでいるうちに好きなセリフは覚えてしまいます。
最初はただ聞いているだけでも、「自分はこう思う」「もっとこうだったらいいのにね」「よかったね」「かわいそうだね」など感想を持つようになります。
たくさん想像し、想いを馳せることで、想像力が身につきます。
子どもがぐずったら絵本を読んであげると落ち着きますよね。
それだけ絵本の世界に集中することができるのです。
このように読み聞かせには、子どもの脳を育てるたくさんのメリットがあります。
1歳になったばかりで言葉がわからなくても、触ったり音を鳴らしたりできる仕掛け絵本や、家族の写真を見ながら「ママだね」「パパだね」と声をかけるのもいいでしょう。
2歳に近い1歳さんは、次の展開を一緒に考えてみたり、自分だったらどうするか、この登場人物はどうしてこんなことをしたのかな?など、考えさせるような問いかけもいいでしょう。
おおきいちいさい/学研プラス
ぴよちゃんの知育えほんで遊びながらおおきいちいさいを学びます。
物の大きさを理解するのがちょうど1歳を過ぎたあたりから2歳くらい。
かわいいイラストで楽しくお勉強ができます。
こんにちは・くまくんの絵本/幼児絵本シリーズ(福音館書店)
いろいろな人にむかって「こんにちは」と呼びかけるくまくんの姿を通して、「こんにちは」のあいさつを学びます。
「こんにちは」がこんなにも幸せな気持ちになるなんて、大人もほっこりします。
おわりに
いかがでしたか? 1歳の子どもの脳は急速に成長している最中です。
新しいことをどんどん吸収するこの時期こそ、適切な教育で子どもを伸ばすことができるのです。
今回ご紹介したのは、知育玩具、仕掛け絵本、カード、読み聞かせなど、どれも幼い子どもに負担なく、楽しく学べるものばかり。
教育しなきゃと気負わず、親子で一緒に楽しむことを第一に、お子さんに合うツールを選んであげてくださいね。