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知っておきたい「お彼岸」の豆知識

春と秋の年2回あるお彼岸。

結婚すると意識する機会が増えるかもしれませんが、実際は何をする日なのでしょう?

今回は、お嫁さんとしてぜひ知っておきたい、「お彼岸」の豆知識をご紹介したいと思います。

目次

  1. 春分の日と秋分の日が、お彼岸なの?
  2. お彼岸には何をするの?
  3. お墓参りでは何をすればいいの?
  4. お彼岸とお盆はどう違うの?
  5. 「ぼたもち」と「おはぎ」は違うもの?

春分の日と秋分の日が、お彼岸なの?

「自然をたたえ生き物を慈しむ日」として、春分の日(3/20頃)を『春彼岸』、「ご祖先様を敬い、亡くなった方々を偲ぶ日」として、秋分の日(9/23頃)を『秋彼岸』と呼んでいます。

仏教では、春分・秋分の日を、1年の中でもっともご先祖様のいる極楽浄土<彼岸>と、私たちが生きる世界<此岸(しがん)>が通じやすくなる日と考えており、この時期にご先祖様の供養をするようになったと言われています。

お彼岸の期間は、春分・秋分の日を「中日(ちゅうにち)」として、その前後3日間を合わせた7日間を指します。この期間の初日を「彼岸入り」、最終日を「彼岸明け」と呼ぶことも知っておくといいかもしれません。

お彼岸には何をするの?

仏教では、お彼岸の中日(ちゅうにち)をご先祖様に感謝する日としており、その前後にお墓参りに行ってご先祖様の供養をします。また、中日の前後の6日間を、「六波羅蜜」と言われる仏教修行をする日ともしています。

“修行”と言われると、何だか身構えてしまいますが…、これは生きる上での善悪をきちんと判断・行動できるよう、1日に1つずつ計6つの心掛けをしてみましょう、という自分自身を振り返る期間になるそうです。

6つの心掛けをそれぞれご紹介すると、

  • 人のために善いことを、分け与えましょう
  • 規律を守りましょう
  • 苦しさや困難に耐え、怒りを捨てましょう
  • 最善を尽くし、努力しましょう
  • 心を落ち着けて、安定させましょう
  • 真実を見抜く力を身につけましょう

何かと忙しい現代…、普段からこれらを実行するのは難しいかもしれませんが、年に2回のお彼岸の期間には、意識して過ごしてみるといいかもしれません。

お墓参りでは何をすればいいの?

お彼岸にお墓参りに出かけたら、まずはご先祖様が眠るお墓を丁寧に洗い、お花や線香を供えて手を合わせます。ご先祖様への感謝を伝え、近況について報告するといいでしょう。

また、自宅にお仏壇がある人は、仏壇や仏具も併せて掃除し、おはぎや果物などをお供えします。

お彼岸とお盆はどう違うの?

「お盆」は年に1回、8月15日前後に、ご先祖様が家に帰ってくるのをお迎えし供養する期間です。(※地域によって異なり、新暦を採用する地域では7月15日前後に実施)

つまり、お盆もお彼岸も、どちらもご先祖様を敬う仏教行事になるのですが、お盆はご先祖様をお迎えして過ごし、再びお見送りするのに対し、お彼岸は1年で一番、彼岸との距離が近づくことから、私たちがご先祖様の元へ出向き感謝を伝える期間とされています。

「ぼたもち」と「おはぎ」は違うもの?

ところで、お彼岸の供え物として、「ぼたもち」や「おはぎ」を連想する人も多いのではないでしょうか。皆さんはこの二つの違いをご存知ですか。

「ぼたもち」は漢字で『牡丹餅』と書き、「おはぎ」は『お萩』と書きます。これは春彼岸の頃に咲く牡丹(ぼたん)と、秋彼岸の頃に咲く萩(はぎ)の花に由来すると言われています。また、それぞれの花にちなんで、大きな牡丹の花に由来するぼたもちは大きなサイズに、小さな萩の花に由来するおはぎは、小ぶりに作られるようになったとか。

ぼたもちもおはぎも同じ食べものですが、お供えする季節に合わせて、呼び名や大きさを分けるようになったということですね。


お彼岸の豆知識、いかがだったでしょうか。

結婚して迎えるお彼岸は、パートナーのご先祖様へご挨拶に伺う機会とも考えられます。

ぜひ、結婚の報告と共に感謝の気持ちをお伝えできるといいですね。

 

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