食べるとニキビができる、太る……。
チョコレートは美容にマイナスだと思われていた時代もありました。
ところが近年研究が進み、チョコレートの原料であるカカオが美容にとても効果的であることが分かってきました。
特に、老化や生活習慣病の原因にもなる活性酸素の発生を抑える働きがあると言われることから、“チョコレート=アンチエイジングに効く”と話題に。
今回はそんなチョコレートの美容効果について詳しくご紹介します。
目次
- カカオポリフェノールの抗酸化作用とは
- カカオポリフェノールとアンチエイジングの関係
- カカオプロテインで便秘解消
- 1日にどのくらい食べればいいの?
- 美味しいから続けられる。ダイエット中でもストレス解消に
カカオポリフェノールの抗酸化作用とは
カカオに含まれているカカオポルフェノールには、活性酸素を抑制する働きがあると言われています。
活性酸素とは呼吸によって取り込んだ酸素の一部が変化したもの。
普段は体内に侵入した最近やウイルスを退治してくれる大事な物質ですが、増えすぎると体内の正常な細胞まで攻撃してしまいます。
活性酸素の身体への影響は、生活習慣病やがん、動脈硬化などの重大疾患に加え、シミ・そばかす、しわ、白髪など細胞の老化現象もあげられます。
これらを予防するためにも抗酸化作用をもつ食べ物を摂取する必要があり、その一つがカカオポリフェノール、つまりチョコレートというわけです。
カカオポリフェノールとアンチエイジングの関係
ポルフェノールとは多くの植物に存在する色素成分で、苦味があるのが特徴です。
ポリフェノールにはいくつか種類があり、お茶に含まれるのがカテキン、ブルーベリーにはアントシアニン、大豆にはイソフラボン、コーヒーにはコーヒーポリフェノールなど、その効果作用もそれぞれです。
アントシアニンは目にいい、イソフラボンは女性ホルモンに効くなど、よく耳にすると思います。
同じように、カカオに含まれているのがカカオポリフェノールです。
カカオポリフェノールは他と比べて抗酸化作用が強く、アンチエイジングに効果を発揮してくれます。
他にも、カカオポリフェノールには血管を広げる作用があり、冷え性の改善にもつながると言われています。
カカオプロテインで便秘解消
カカオの健康成分はポリフェノールだけではありません。
実はカカオにはカカオプロテインというタンパク質が含まれています。
カカオプロテインは消化されにくいという特徴があり、食物繊維やオリゴ糖と同じように消化されずに大腸まで運ばれます。
同時に、カカオプロテインは腸内細菌のエサにもなるため整腸作用にも効果を発揮。このことが便秘の解消につながります。
1日にどのくらい食べればいいの?
そんなチョコレート、1日にどのくらい食べればいいのでしょうか。
もちろん糖分も含まれているので食べ過ぎは良くありません。
ある調査(※)によると、チョコレートの摂取量の目安は1日に25g程度(カカオ含有量72%の高カカオポリフェノールチョコレートの場合)が効果的だそうです。
一口サイズの板チョコなら3枚〜5枚が相当します。
実は、カカオポリフェノールは1度にたくさん摂取しても体内にストックしておくことはできず、排出されてしまいます。
毎日少しずつ、継続することが大切です。この量なら体重やBMI値に影響が出ないこともわかっています。
また、アンチエイジングや健康のためにチョコレートを食べるなら、カカオポリフェノールやカカオプロテインを意識的に摂取する必要があります。
カカオ含有量が70%以上のものなら効果が期待されるでしょう。
カカオ含有量は多ければ多いほど効果がありますが、カカオが多いほど苦いことが難点です。
80%以上にもなると味は醤油に近いかも……。
いろいろなメーカーから商品が出ているので、自分好みのチョコレートを探すといいでしょう。
また、高カカオチョコレートは脂質とエネルギー量が多いため、摂り過ぎには注意が必要です。
美味しいから続けられる。ダイエット中でもストレス解消に
美容と健康のためにチョコレートを食べるには、カカオ含有量の多いものを少しずつ継続して食べることが必要ということがわかりました。
運動や食事制限など、面倒なことや辛いことはなかなか続けにくいもの。
その点、チョコレートなら続けやすく、甘いものはダイエット中のストレス解消にもぴったりです。
チョコレートでアンチエイジング、みなさんも始めてみてはいかがですか?
※ 『チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究』/愛知県蒲郡市・愛知学院大学・株式会社明治