秋の訪れとともに気になる手足の先を始めとする体の冷え。今や女性の7割以上、男性も4割が冷え性と言われるほど、冷えに悩まされている人が多いそうです。
冷え性対策というと、お風呂に入ったり靴下を重ね履きしたりを想像しますが、実は外から温めるだけでは冷え性の根本的な解消にはつながりません。
大切なのは体の「中」から温めること。
そのために必要なのが、体を温める食生活を取り入れた「温活」です。中国医学の薬膳では、すべての食材に薬効があり、それを知ることで未病につながるとしています。
インド・スリランカの伝統医学であるアーユルヴェーダでは「あなたの食べたものがあなた自身である」と説いています。体を中から温める「温活」のための食生活を理解しましょう。
目次
- 体を冷やす食材とは?
- 体を温める食材とは?
- 自分で温まれる体になる!「温活」レシピ
- 根菜たっぷりポトフ
- 手羽先の薬膳スープ
- 万能ネギソース
- マイボトルに生姜紅茶を
- おわりに
体を冷やす食材とは?
体を温める食材には、簡単に言うと次のような特徴があります。
・冬野菜
・濃い色の野菜
・土の中にできるもの
・寒冷地で採れるもの
・発酵食品
・肉や魚
・火を使って調理されたもの
例えば、冬が旬で土の中にできるにんじんやごぼうのような根菜、発酵食品である味噌や納豆が当てはまります。
飲み物では、根を使用しているタンポポ茶やタンポポコーヒー、製造過程で発酵させている紅茶やウーロン茶、ショウガオールが豊富なショウガ湯などです。
体を温める食材とは?
一方の体を冷やす食材には、簡単に言うと次のような特徴があります。
・夏野菜
・薄い色の野菜
・地上にできるもの
・温暖な土地で採れるもの
・精製されたもの
・小麦製品や大豆製品
・冷蔵庫などで人工的に冷やされたもの
例えば、温かい場所で地上に生る夏野菜のきゅうりやトマト、バナナやマンゴーのような南国のフルーツ、精製された白砂糖、水分の多い大豆製品である豆腐などが当てはまります。
科学的に言うと、カリウムが多かったり水分が多かったりする食材と覚えましょう。
飲み物では、ホットでもコーヒーは体を冷やす代表格。南国で採れる豆を使用しているからです。
温活のためにはこれらの体を冷やす食材を避けるのではなく、体を温める食材と組み合わせて摂取したり、体を温めるレシピで調理したりといった工夫が必要です。
自分で温まれる体になる!「温活」レシピ
温活を意識し始めたら自炊がおすすめ。と言っても時間をかけたり、難しいレシピは長続きしません。まずは調味料を精製されていないものに変えたり、パンなど小麦製品を減らしたりするところから始めましょう。
次に具体的に体の中から温まる「温活」レシピをご紹介しますので、参考にしてくださいね。
根菜たっぷりポトフ
体を温める食材である根菜がたっぷり。これから来る冬に旬を迎える野菜なので、お財布にやさしいのも嬉しいです。
レシピはこちら
手羽先の薬膳スープ
シンプルですが、体を温める薬膳の智恵がたっぷり詰まったスープです。にんにく、生姜、ネギのほか、クコの実や八角などのスパイスを入れるとより本格的。簡単レシピなので朝ごはんにもおすすめです。
レシピはこちら
万能ネギソース
体を温めるネギの入ったソースは、鳥のから揚げやボイルした魚にかけて。例えば体を冷やす夏野菜のナスも、油で揚げてネギソースをかければ体を温めるメニューに早変わり。
温活に万能なソースです。
レシピはこちら
マイボトルに生姜紅茶を
学校や会社に持っていくマイボトルの中身を体を温める生姜紅茶に変えれば、普段の水分補給で知らず知らずのうちに温活ができます。
生姜紅茶はこちら
おわりに
本格的な寒さが来るのはもう少しあと……。
今のうちに温活を意識した食生活をスタートさせ、冷えに負けない体を作っておきましょう。